前面空地付貸倉庫
2021年1月8日
前面空地付貸倉庫とは…
前面空地付貸倉庫とは、その名の通りでもありますが、貸倉庫の前面又は側面などの同じ敷地内に駐車スペースがある物件を言います。前面空地は、その他の言い方としては、トラックヤードとして利用するので、そのように呼ばれる事もあります。
一般的な考え方として、多くの貸倉庫には、前面空地があると思ってもらっても問題有りませんが、広く空地があるのか、それほど空地が無いのかは物件次第となります。
では、何故、多くの貸倉庫には前面空地があるのでしょうか。それは、建物を建築する際の建築基準法による規定であり、建物の建築面積は、敷地面積の60~80%(建蔽率)で建築しなければならないからです。よって、残りの20~40%は空地になるのです。
しかし、建築面積の建蔽率に関しては、定められた規定によるものですので、それよりも小さいサイズで建物を建築する事も可能です。その場合、敷地内の空地が広がる事になります。そのようなパターンの建築物として代表的なものは、コンビニエンスストアなどが対象となります。
※建蔽率に関しては、様々な条件下によって変動します。
※貸倉庫などが多く建築されているような【準工業地域・工業地域】などは、概ね建蔽率は60%になっていることが大半です。
もし、敷地ギリギリまで建物が建築されている場合(建蔽率100%にするには)は、【法定建蔽率80%の地域で、防火地域であり、耐火建築物になっている】というような条件が必要となります。駅前などのマンションやビルなどが概ね対象となります。